【厄介者のエチゼンクラゲが、ヒザ関節炎に効く】(Dr.ハセさん&Tony)
いよいよ楽しい海のシーズンが近づいてきましたね。
海水浴はとても楽しいのですが、8月の中旬過ぎに海に入ってクラゲに刺されて、痛くて嫌な思い出のある方も多いと思います。今回は、その嫌なクラゲでもヒトの健康の役に立つと云う話題をお送りします。
日本海沿岸で大量発生して、去年はなんと太平洋沿岸にも襲来して、漁師さん達の魚捕獲用網を破ったりするやっかい者のエチゼンクラゲが、変形性ヒザ関節炎に有効であることが分かりました。
これは、東海大と理化学研究所が行ったウサギを使った実験で明らかになったもので、2009年3月の日本再生医療学会で報告されたものです。
このエチゼンクラゲから抽出したたんぱく質は「ムチン」と呼ばれるもので、同研究所の丑田(うしだ)氏らが、クラゲからの抽出に成功したものです。
研究グループは、ひざ関節の軟骨がすり減った変形性関節症と同じ症状のウサギを作り、関節の中にムチンを混ぜたヒアルロン酸を注射しました。
すると、10週後には、すり減った軟骨がほぼ正常に回復することが分かりました。ヒアルロン酸だけを注射したウサギに比べ、回復率は1・6~2・6倍程高かったということです。
即ち、変形性関節症の治療に使われるヒアルロン酸と共に、クラゲ由来のムチンたんぱく質を投与すると、治療効果が約2倍に上がることが明らかになったとされています。
ご存知のように、変形性ヒザ関節炎はお年寄りの大敵で、寝たきり老人を作り出す大きな原因です。その治療に、厄介者のエチゼンクラゲが役に立つならば、クラゲも馬鹿にしたものではなくなりますね。更なる研究をお願い致します。
私Tonyも、以前このエチゼンクラゲの話題を記事に書きました。エチゼンクラゲを乾燥させて細かく砕いて、砂漠とか乾燥した砂地に撒くと、保水力の高い土壌になって全世界の砂漠化対策で有効活用できて緑化効果が期待されています。クラゲに限らずに異常な発生は困りモノですが、地球上に無駄な生物はいなんですね。