分子栄養学について
物理学者の故三石巌博士が提唱した『分子栄養学』とは、個体差を考慮した、遺伝子レベルの栄養学で、分子栄養学の“分子”は遺伝子(DNA)のことです。
分子栄養学と似た発想には、ライナス・ポーリング博士の『分子矯正医学(orthomolecular medicine)』や
鳥取大学の下村登規夫先生が提唱されている分子に基づいた治療法『MBT(Molecule-based therapy)』があります。
三石巌博士は、ライナス・ポーリング博士と学術的にも交流もあり、
ポーリング博士の説いた「ビタミンC栄養法」を自ら実践されたことで有名です。
ノーベル賞を2回とっている20世紀最高の科学者ライナス・ポーリング博士は、
1962年に人間の体内に元々存在する物質を用いる医学的アプローチを『分子矯正医学(orthomolecular medicine)』と名付けました。
分子矯正医学(Orthomolecular Medicine)の"ortho"とは「正しい」とか「正常」という意味で、
分子矯正医学では、元々人間の体内に無ければならない、不足している必要な栄養素を大量に摂取すると、体内での生理作用から薬理作用に変化し、病気が治るという考え方です。
博士らは、細菌やウイルスによらない病気の発生する原因は代謝異常である事を発見し、正しい食生活と不足している栄養の適切な補給で病気は治すことが出来る事を証明しました。
つまり多くの身体的および精神的疾患は、適正な栄養補給により体内のビタミンやミネラル、
アミノ酸等の栄養素のバランスを調節することにより治すことができるのです。
更にパントテン酸(ビタミンB5)を発見し、葉酸(ビタミンM)の名付け親である、
元米国生化学会会長ロジャー・ウイリアムス博士は、
化学薬品を全く使用せずに病気を治す『分子矯正医学』の提唱者として大きな実績と成果を上げています。
またロジャー・ウイリアムス博士は『生化学的個性』という考え方も提唱しました。
これは個人個人によって必要としている栄養素の量が各々異なるという考え方なのです。
三石博士の分子栄養学と下村先生のMBTの異なるところは、
「三石理論は標的分子を定めていないところです。
三石理論ではメガビタミンとスカベンジャーを重視します。MBTではさらに細かく栄養成分を設定します。」との事。
古くから東洋医学・漢方の世界では『医食同源(薬食同源)』という言葉があります。
医(薬)も食(食物)も源は同じ、薬は健康を保つうえで毎日の食べものと同じく大切であり、おいしく食べることは薬を飲むのと同様に心身を健やかにしてくれるという考え方です。
分子栄養学や分子矯正医学も、ちょっと東洋医学に通づるものがあると思いませんか?
現代医学は非常に高度な技術化がされましたが、「人間が本来から持っている自然治癒力をもってして、病気に立ち向かう
」という事についてはあまり考慮されていませんでした。
日本では、大学の医療機関で「分子矯正医学」や「分子栄養学」を学ぶ機会はほとんどありません。
この分野に関しては欧米諸国に比べ大きく立ち後れているのが現状です。
食品の「食」という文字は「人」が「良」くなると書きます。あなたの毎日の食事は「良くなるモノ」ですか?
毎日食べるもので、あなたの体は作られているのです。
この機会に「口」から入る食べ物について、本気で考えて頂ければ幸いです。
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